HTMLの仕樣は一つしかない訣ではありません。HTML 4.01 Strict, HTML 4.01 Transitional, XHTML 1.0 Strict等他にも澤山あります。その全ての仕樣は夫々W3Cの仕樣書によつて定められてゐますが、それらは機械が讀み取り可能な言語に於ても、一種のHTMLにある要素や屬性が定められてゐます。
その樣な定義は"Document Type Definition"、或は略してDTDと呼ばれてゐます。
HTML文書を處理するもの、例へばWebブラウザは、その文書がどの定義に基いてゐるものかを知る必要があります。之は、各のHTML文書の先頭にどのDTDに準據するかを宣言する必要がある理由です。例へば、以下の樣に宣言します。
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
この、どのDTDに準據するかを宣言する構文は、屡短くDoctype宣言(文書型宣言)と呼ばれます。
どうしてDoctypeを明確にておかなければならないのか?何故なら文書型宣言は、その文書が(X)HTMLのどのヴァージョンに實際準據してゐるかを定めるもので、其は、Webブラウザや他のHTML文書を處理するツールにとつて、重要で必要な情報だからです。
例へば、HTML文書にDoctypeを指定しておけば、その文書をMarkup Validator(之によつて、そのページがブラウザでの表示に影響を及ぼすかもしれなエラーを發見できます)にかけることが出來ます。その樣なツールは、處理する文書が一體どのDTDに從つてゐるのかを知らぬまま、動作することは出來ません。
併し、最も重要なことは、大部分のブラウザに於て、Doctype宣言が多くの推測を生み出し、その宣言に合はせた「標準」モードによつて、その文書の解析が行はれるといふことです。之によつて、パーサによるHTMLの解析速度が上がるだけではなく、それは首尾一貫してをり、Doctype宣言がない文書を解析した場合に起こる如何なるトラブルも起こりうることはありません。
Copyright © 1994-2006 W3C® (MIT, ERCIM, Keio), All Rights Reserved. W3C liability, trademark, document use and software licensing rules apply. Your interactions with this site are in accordance with our public and Member privacy statements.